あらすじ
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就活に出遅れ、将来について悩む大学四年生の「僕」は、とあるカフェで「手紙屋」の広告と出会う。それは、たった10通の手紙をやりとりすることで夢を実現させてくれるというものだった。
果たして手紙屋の正体とはいったい誰なのか?「僕」はどう変わるのか?
平凡な人生を変えたいと願う主人公と共に、働くことの意味を見つめ直すことが出来るストーリーです。
感想
人生に希望の光が見えてくるような、ストレートでキラキラした内容が印象的な本でした。
「仕事」「会社」「人生」といった、考えなればいけないけど、普段の生活に忙殺されて無意識に思考の枠外に追いやっている重要なテーマと向き合うことが出来ます。
この本を読んで思いましたが、就職活動でやる「自己分析」を就職活動だけで終わらせるのってもったいないですよね。
人生のゴールは「会社に就職する」ことではないはずなので、本来は常に自己分析をし、目的を定め、手段をブラッシュアップすべき。
受験も同様に「合格すること」がゴールではないはずです!【体験談】中学受験のメリット・デメリット
私は、今後もし転職活動を本格的に行うことになった場合、『手紙屋』で得た知見が相当役に立ってくれるだろうなと感じます。
就職は人生の中の一つのイベントに過ぎませんが、重要なのは自分なりの答えを見つけること、アイデンティティを確立することだと思います。
言うは易しですが、この『手紙屋』には、これらのヒントが多く隠されています。
ただ何となく就活をする、そして人生を過ごすのはもったいない(^^)/
「働く」ことに関わる全ての人に読んで欲しい一冊です。
こんな人におすすめ
- 就活中、これから就活
- 転職活動を考えている
- 働くことの意味が分からない
- 人生に迷っている
- 前向きな気持ちになりたい
次に読んで欲しい関連本を紹介
何者(朝井リョウ)
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偶然知り合った、大学生5人の就職活動の様子を描いています。
自分たちで「就活対策本部」を設けて定期的に集まることで、就活に関する情報交換を行い、互いに意識を高めていた5人。しかし、SNSをきっかけに仲の良かった人間関係が変化していき、、、というストーリー。
主人公は就職活動を通して、自分が「何者」かを模索していきます。
就活を通して見え隠れする人間のドロドロとした部分の表現が、今の時代背景を上手く捉えていて、リアル面白いです。
主人公はサークルで演劇の脚本を作っているという設定ですが、この小説自体の大部分がセリフやつぶやき(SNS)で構成されており、まるで脚本を読んでいるかのような感覚になりました。
就活に限らず、面接やプレゼン等で自分ではない「何者」かを演じたことがある人には、何かしら心に響く作品に仕上がっています。
同じ就活の話ですが、『手紙屋』とは180度印象が違うところが魅力的です!
賢者の書(喜多川泰)
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思うようにいかない生活に絶望していたアレックスは、ある日、9人の賢者と出会う旅を続けている14歳の少年サイードと出会う。
サイードの旅の集大成である「賢者の書」には、賢者たちから学んだ最高の賢者となるために必要なことが記されていた。。。というストーリー。
『手紙屋』と同じ、喜多川泰さんの作品で、元気が出ない、無気力なときに読みたくなる、処方箋のような自己啓発書です。
そしてこの本が面白いのは、自己啓発書でありながら、小説の様な物語調で話が進むこと。
なので、ビジネス書等が嫌いな人でもスラスラ読めてしまいます。
人間は何度だって生まれ変わることができる!という勇気をもらえる作品です。
まとめ
就活に悩んでいる人がいると、必ずこの『手紙屋』を紹介するようにしています。
私は社会人になってから読んだのですが、もっと若い時にこの本に出会えていたらな、と思うほどの良書です。
まだ読んだことのない人は、ぜひ読んでみて下さい(^^♪
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